香港, 2024年11月16日 /PRNewswire/ -- Sun Life Asia(サン・ライフ・アジア)の新たな調査により、2型糖尿病を抱えて生活する際の隠れたコストと、この疾患が経済・精神面の健康に及ぼす影響が明らかになり、教育・予防・治療へのアクセスが緊急に必要であることが浮き彫りになりました。
「Healthy Habits, Healthier Futures: Preventing Diabetes in Asia(健康習慣、より健康な未来:アジアにおける糖尿病の予防)」と題した今回のサン・ライフの調査では、香港特別行政区、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、ベトナムの3,647人を対象に、糖尿病の危険因子・治療・予防に関する認識についてインタビューを行いました。調査対象には、2型糖尿病を現在患っている600人が含まれており、この病気を抱えて生きる人々の生活について1つの知見が得られました。
今回の調査は、ここ数十年における糖尿病症例の急増を受けたものです。現在、世界では5億4,000万人以上が糖尿病を患っています1。そのうち9,000万人以上が東南アジアにいます。この地域における成人の糖尿病患者の数は、2045年までに1億5,200万人に急増すると予測されており、深刻な公衆衛生上の課題となっています2。2型糖尿病は最も一般的な糖尿病のタイプであり、世界全体の糖尿病患者の約90%を占めています。3
調査で明らかになったのは、糖尿病患者数が急増しているにもかかわらず、糖尿病を発症するリスクを下げるために積極的に行動したり、糖尿病についてさらに詳しく学んだりしている人はほとんどいないこと、そして糖尿病患者にとって影響は身体的なものだけではないということです。
経済・精神面の健康に対する2型糖尿病の隠れた影響
糖尿病は身体への負担に加え、大きな経済的負担も伴うため、適切な医療を受けられない人が数多くいます。糖尿病患者の3分の1(33%)が、生活に「深刻」なまたは「顕著」な経済的影響があると報告しており、82%は適切な治療を継続的に受けることができていません。
糖尿病に関する経済的な懸念は、健康面での懸念よりもさらに一般的です。非糖尿病患者の67%が、2型糖尿病の診断によって生じる経済的負担について「非常に懸念している」または「懸念している」と回答しており、健康保険による保護の必要性が浮き彫りになっています。
今回の調査では、糖尿病が精神衛生に及ぼす隠れた影響も明らかになりました。糖尿病患者の65%が、診断後に精神衛生に悪影響を及ぼしたと報告しています。この状況をさらに悪化させているのが、家庭や職場で経験する社会的影響です。糖尿病患者の76%が、診断後に家族や友人から批判されていると感じており、72%が、職場で自分の病状に関連する批判や偏見に直面していると報告しています。
サン・ライフ・アジアの最高顧客・流通責任者、デビッド・ブルーム(David Broom)氏は次のように述べています:「糖尿病による身体的、精神的、経済的負担は、計り知れないほど大きいものになり得ます。継続的な治療を受けることができない糖尿病患者の数が驚くほど多いことから、手頃な価格で治療を受けられるようにすることが喫緊の課題となっています。私たちは保険会社として、人々が経済的な心配をすることなく健康を優先できるよう、質の高い医療へのアクセスを提供することに尽力しています。」
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1 出典:国際糖尿病連合:https://idf.org/about-diabetes/diabetes-facts-figures/ |
2 出典:国際糖尿病連合:https://diabetesatlas.org/#:~:text=South%2DEast%20Asia,living%20with%20diabetes%20are%20undiagnosed |
3 出典:国際糖尿病連合:https://idf.org/about-diabetes/type-2-diabetes/ |
予防策を講じている人がほとんどいないという現実
糖尿病リスクはアジア全域で増加し続けていますが、2型糖尿病の年次検査を受けている回答者は42%にとどまり、37%は一度も検査を受けたことがありません。その結果、予期しない診断や、検査を受けていれば避けられたケースが発生しています。
健康的な食生活を送り、体重や血糖値をモニタリングし、定期的に運動するといった予防策を継続的に実践している人はごく少数です。5人に1人が子供に健康的な食事を与えておらず、30%が子供に運動を勧めていません。
多くの人が、栄養情報を理解するのに苦労しています。30%の人は食事の隠れた糖分や脂肪を判別できず、24%の人はさまざまな食品が血糖値に与える影響を理解できずにいます。
定期的な運動、健康的な食事、早期の検査は、糖尿病のリスクを軽減する力がありますが、それも意識の向上にかかっています。サン・ライフは2012年以来、最も脆弱なコミュニティを支援する戦略的パートナーシップを通じて、世界中で糖尿病と闘うために5,500万カナダドル以上を投じてきました。
サン・ライフは、地域全体の病院、医療機関、各種財団との地域パートナーシップを通じて、血糖値検査、栄養に関するアドバイスやカウンセリング、運動プログラム、糖尿病治療パッケージ、子供向けの地域教育プログラムへのアクセスを提供してきました。これにより、人々は糖尿病のリスクを監視できるようになります。
糖尿病のリスクを高める運動不足
身体を動かす機会が減っていることに加え、安全に運動できる環境が不足している現状から、アジア全域で糖尿病のリスクが高まっています。回答者の約3分の1(31%)が過去5年間に運動量が減ったと報告しており、若い人ほど減少を報告する傾向が高くなっています。運動不足を報告した人のうち、46%は、地元に安全で質の高い運動環境がないことを理由に挙げています。
アクセスしやすい運動環境は、人々が活動的、健康的、そして積極的であり続けるために不可欠な要素です。サン・ライフは2023年より、社会変革財団Beyond Sport(ビヨンド・スポーツ)と提携し、コミュニティ・プログラム「Hoops + Health」を立ち上げています。バスケットボールを通じたこのプログラムは、アジア全域でコミュニティがコートやコーチにアクセスしやすくすることで、活動と健康的な生活を促進することを目的としています。現在までに、「Hoops + Health」は、恵まれない地域の14,000人を超える人々が積極的に身体を動かし、スポーツを楽しむことができるように支援してきました。
一般社会に誤解が蔓延しており、糖尿病教育の必要性が高まっている現状
糖尿病は、アジアが直面している最も深刻な公衆衛生上の課題の1つですが、この疾患については、主に危険因子に関連した誤解が一般社会に広まっています。
約3人に1人(29%)は、2型糖尿病は太りすぎの人のみがかかる疾患と信じています。また、砂糖の摂りすぎのみが原因だと思い込んでいる人は57%、糖尿病の治療にはインスリン注射が必須だと考えている人は50%います。
今回の調査では、糖尿病患者は、診断を受ける前にリスクに対する認識を欠いていたことも判明しました。診断を受ける前に病気に関する理解が乏しかった、またはきわめて乏しかったと回答している人が合わせて29%いました。糖尿病患者の3分の1以上(37%)が、診断を受けるまではリスクが低いと考えていたか、リスクをまったく考慮していなかったのに対し、リスクが高いと考えていた糖尿病患者はわずか4%でした。
調査結果で明らかになったのは、糖尿病のリスクと原因にまつわる誤解が予防、早期診断、治療を妨げる可能性があり、この問題に関する教育が不可欠であるということです。
副社長補佐兼メディカル・ディレクターのスティーブン・ホー(Steven Ho)氏は次のように述べています:「今回の調査は、糖尿病に関する明らかな知識のギャップに対処することがきわめて重要であることを示しています。つまり、糖尿病のリスク要因、早期診断、予防の重要性を認識してもらうことです。この意識を高め、一般的な誤解を払拭することで、十分な情報に基づいて健康に関する選択を行おうとする人々を支援できるようになります。より健康的な食生活の採用、定期的な運動、血糖値のモニタリングなどの予防措置を講じることで、健康状態が大幅に改善し、症状の寛解につながることもあるのです。」
2型糖尿病の治療に関する理解不足
糖尿病を根治する方法はないものの、医療専門家によれば、健康的な食事をし、運動量を増やすなど、生活習慣を前向きに変えることで、多くの人が、診断から1年以内に糖尿病の進行を食い止められます。生活習慣を変えれば、インスリンを投与しなくても正常な血糖値を維持できます。しかし、糖尿病の進行を食い止められる可能性について、一般の認識は限られています。2型糖尿病は薬を使わずに管理できると考える一般の人々の割合は半数にとどまります。
糖尿病患者で、積極的に病状を改善しようとしている人はごくわずかです。糖尿病患者の92%は寛解が可能だと考えていますが、ほとんどの人は1年以内に寛解が達成できるとは思っていません。多くの医療専門家が寛解できるとアドバイスしているにもかかわらずです。
人々が自分の病状を効果的に管理できるようにするには、医療や医学的なアドバイス、最新の疾患管理戦略に関する教育、生活習慣の変化を促す行動支援、入手しやすく手頃な価格の食事や、運動の選択肢へのアクセスが必要です。
編集者へのメモ
この調査の結果は、合計3,647件のインタビューを通じて分析され、確立されたものです。調査は、2024年10月に香港特別行政区、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、ベトナムで、各市場の100人以上の2型糖尿病患者を対象にオンラインで実施されました。
調査の概要はこちらでご覧いただけます。
サン・ライフについて
サン・ライフは、個人および法人のお客様に資産管理、財産、保険、健康に関するソリューションを提供する主要な国際金融サービス機関です。サン・ライフは、カナダ、米国、英国、アイルランド、香港特別行政区、フィリピン、日本、インドネシア、インド、中国、オーストラリア、シンガポール、ベトナム、マレーシア、バミューダなど、世界各地で事業を展開しています。
2024年09月30日現在、サン・ライフの運用資産総額は1兆5,000億ドルです。詳細については、www.sunlife.comをご覧ください。
サン・ライフ・ファイナンシャル社はトロント(TSX)、ニューヨーク(NYSE)、フィリピン(PSE)の各証券取引所でSLFのティッカー・シンボルで取引されています。
編集者への注記:単位はすべてカナダドルです。
メディア関係者問い合わせ先:
Iris Ng
アカウントディレクター、Sandpiper
電話番号:+85298383501
Iris.ng@sandpipercomms.com
Becky Marshall
サン・ライフ・アジア広報責任者
電話番号:+8526170312
Becky.marshall@sunlife.com
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